発達障害を知ってください!
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《これまでの取材のなかで》

取材は昨年(平成17年)秋からスタートし、ほぼ9割近くは既に終了しています。
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取材に当たりましては「社会法人ゆたか福祉会」の全面的な協力の下に保護者の方々の了承を得て進めてきました。

発達しょうがいという自らの意志を出し難い人たちを対象に、カメラをまわすことに、最初の内はためらいや遠慮さもありましたが、取材を重ね関係を深める中で、初めのうちは心を閉ざしていた人も次第に打ち解けてくれるようになり、わざわざ正装に着替えてカメラの前に立ってくれたり、部屋にカメラを持ち込むことを許してくれたり、「カメラのおじちゃん、おばちゃん」と私たち撮影クルーをまるで職員か家族のような親密さで迎え入れてくれるようになるなど、お互いの信頼関係も徐々築かれてきています。

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また、保護者の方々も家庭への取材やインタビュー等のために日程を調整してくれるなど快く応じてくださっています。

特に知的しょうがいというと純粋無垢な、けなげ側面だけが強調されがちな中にあってパニックや特異のこだわりも含めた本質に迫る生の映像を、との要望も出されています。


それだけ保護者の方々は何十年とわが子の「しょうがい」に向きあう中で筆舌に尽くしがたい多くの困難や葛藤を乗り越えたところからくる強さと、多くの人々に発達しょうがいに対する理解を深めてもらい、安心して暮らせる社会の実現に向け何かしなくてはとの熱い思いが、私たちの取材を許してくれ影に日向に協力をしてくださっているの写真だと思います。

そうした保護者の方々の切なる願いにこの映像が十分にこたえられる内容となるよう、渾身の力を込めて製作して参ります。
そして、私たちの取材に心を拓いて協力してくださった「みなさん」の素晴らしい魅力をしっかりと伝えていきたいと思います。
                      
                        監督 宮崎信恵
                                                       
    
サンガーデン鞍手・ゆたかの里ブログ 新たなる地平を目指してよりコピーしてご紹介させていただきます。

利用者さん・ご家族・スタッフの方々に完成間近の映像を観ていただきました。


まず、利用者さん、スタッフの試写会。
利用者約100名にスタッフ約30名での試写会となりました。
映画の長さは、現在1時間36分。(最終的には1時間20分程度になる予定だそうです。)利用者さんは、
途中で飽きるかなと心配していましたが、予想に反して、ほとんどの利用者さんが、席を立たず、
最後まで食い入るように見入っていました。

試写会そしてご家族向けの試写会には、平日の昼間にもかかわらず
約60名の保護者の方々がご参加下さいました。

以下に試写会の感想文をいくつか紹介します。





【利用者さん】

◎みんなの様子がよく見れて面白かった。
◎まつりの本番のところが面白かった。
◎とても感動しました。
◎もうちょっと映りたいです。ちょっとだけでしたので…。

◎とっても楽しくて良い映画でした。ぜひまた見たいと思います。
◎ゆたかの里ができて、初めて映画になってよかったです。
◎楽しかった。弟に見てもらいたい。

【ご家族】

◎障害者や職員を温かいまなざしで見つめ、障害を持っても「普通の人間の生活」の本当の姿の一場面をリアルに表現できています。

◎ナレーションのあたたかい気持ちが、利用者の人たちのがんばりと重なり、涙が出てしかたありませんでした。

◎1時間36分があっという間に経った。

◎感動しました。たくさんの人に見ていただきたい。

◎自分の子のこだわりに悩んでいたことが、他のお子さんにもいろんなこだわりがあるんだというのを見て、自分自身がいろいろ勉強に
  なった気がします。

◎自閉症がわかってもらえるいい映画だなと思います。

◎この映画を観て、自閉症の小さなお子さんを持つ親たちが大きくなったらあんなふうになるんだと安心 したり、勇気づけられたら
  いいなと思います。


◎行動障害の人(うちの息子もそうですが)生活する姿をカメラが追うことで一人の感情のあるかけがえのないその人間性が見えて
  きました。障害っていったい何だろうとさえも思えてきました。ただこの人たちは表面上多少違った行動をし、感情をコントロールする
  のがにがて、でも一生懸命社会の中で生きようとする姿に感動しました。

◎家族の思い、いろいろなこだわり、パニック、私たち家族だけが苦しい思いをしたんじゃないんだと映像を通して感じ、気持ちが何だか
  軽くなりました。今、子育ての家族に見てガンバってほしいです。

◎障害をもった子ども達も一生懸命に生きていること、時として奇異に見える行動にも、一生懸命生きているがために行っていることなど、
  わかりやすく描けていたと思います。多くの人に観ていただきたいですね。

【スタッフ】

◎自然体で撮ったからこそ、"人としての平等"という感性を引き出せる映画だと思います。そういった クオリティの高い映画だと
  思いました。ありのままに受け入れる力がわき上がりました。障がい者支援者としてではなく、共に喜怒哀楽を重ねていけるような
  力です。 もしかして、この映画は、障がい者の映画ではなく、観る人(私)の心を写す鏡でしょうか?

◎障がいのある子どもさんを育てていく両親の思いやこれまでのことなどのお話しも織り込まれていて、 胸がキュンとなりました。
  感動して少し涙が出ました。

◎想いがフィルムを通してよくわかりました。わずかな時間の関わりですが、彼らの一生の一部に入れた喜びと、たいせつな時を
  担わせていただいている責任の重さを感じずにおれませんでした。

◎きれいごとばかりではなく、ありのままの姿が映し出されていました。いつも接しているスタッフには 見慣れた場面であっても、
  障がい者を知っていない方には、知ってもらえるよいチャンスだと思います。

◎保護者の方の言葉ひとつひとつに重みを感じる映画だったと思います。

◎利用者さん達が普段どんな暮らしをしているか、一般の人にもよくわかってもらえるのではないかと思います。

監督と撮影スタッフへのメッセージをいただきました

『あし天』試写会の感想アンケートより

「監督・撮影スタッフへのメッセージをどうぞ。」の欄のコメントを紹介します。

【利用者】

●また来てくださいね。
●宮崎監督がきて楽しかったです。
●宮崎監督や撮影のおじさん、これからどんどんいい映画の作品を、それとみんなが感動する素晴らしい
  心に残る映画作り続けてくださいね。
●これから寒くなりますが、身体に気をつけてお仕事がんばって下さい。また遊びに来て下さい。
●ときどき、来て下さい。
●またぜひ来て下さい。
●題字のタイトルは私が書いたのは、素晴らしかったと思います。
●また映画みたいです。本当にありがとうございます。すごく感動をいたしました。おつかれさまでした。



【ご家族】

●長期間、資金のバックアップもない中で、よく頑張られたことに感謝します。
●今後も障害者に理解ある映画を撮ってください。
●おつかれさまでした。これからも障害をもった人たちの啓発を映した映画を撮ってもらいたいです。ありがとうございました。
●このような映画を製作していただき感謝しています。
●重度の障害でも身体障害を伴っていない行動障害の人たちは、なかなか映像で訴えることが難しかったことと思います。
  この度は、この人たちに関心を持たれ、それを映画化していただいたことへ 感謝申し上げます。
●私たちは、自分の体験や境遇した面からしか見れないので第三者の監督の目から感じたものを 表した方が一般の方の心を
  つかむような気がします。
  意見会の時の監督さんの気持ちや思いがとても心に温かいものを感じました。頑張って下さい。完成を楽しみにしています。
●自閉、行動障がいの人たちを目の当たりにして、戸惑われたり、大変なこともたくさんあったと思います。
  多くの方にこの作品を通じて、 自閉、行動障がいが理解されるといいなと思います。ごくろうさまでした。


【スタッフ】

●お疲れ様でした。完成まであと一息と思いますが、頑張って下さい。
●ありがとうございました。映画をとおして、監督や撮影スタッフのあたたかな気持ちが伝わってきました。 お疲れ様でした。
●撮影中の温かい接し方、心配りにとても感謝しております。利用者に共感しようとする姿を見て、こちらの方が学ばせてもらった感じが
  します。
●1年間、たくさんの利用者の皆様をとてもきれいに撮っていただきありがとうございました。
  たくさんの人にこの映画を観ていただき、 障がいのある彼ら、彼女らのことを少しでも理解してほしいなぁと思います。
●おつかれさまでした。またみんなに会いに来てください。
●長い間の撮影、お疲れさまでした。すごくよかったと思います。
●1年間大変な撮影だったと思います。2号館のみんなも好意的で、楽しみにしていました。
  良い作品にしていただきありがとうございました。
●このビデオ撮影を通して、お知り合いになれたことをとても嬉しく思います。
  また、こちらの意見ばかり申し上げても、大きな気持ちで受けとめていただき感謝いたしております。
●良くできて、ありがたく見せていただきありがとうございます。1年間、ご苦労さまでした。
●お疲れさまでした。長く、そして自宅まで撮影なさって大変だったと思います。感動致しました。
●普段見れない場面(家庭)を見ることができ、この企画がなかったら知ることができなかったと思います。ありがとうございます。
●利用者と共に過ごされて、身をもって体験された内容がそのままできあがった映画だと思います。
  長いような短いような時間でしたが、ありがとうございました。お世話になりました。寒くなりますので、お体ご自愛下さい。
  お疲れさまでした。
●次回があれば、専門家向けの支援のあり方などのビデオがあったらいいなと思います。
  本当に、遠いところの撮影で大変だったことと思います。お疲れさまでした。


監督並びに撮影スタッフの皆さんは、大都会東京から片田舎の鞍手までの遠路を、1年間のうちに何度足を運ばれたことでしょう。おそらく10回ぐらいでしょうか。本当に大変だったと思います。

鞍手では、いつも利用者の人たちと楽しく語り合い、一緒に遊び、時には生活棟で利用者と枕を並べて宿泊したこともありましたよね。

また、保護者の方のご自宅で監督を囲んでお母さん方の「女同士の懇親会」、サンガーデン家族会と監督・撮影スタッフとの懇親会など、今思えば、わずか1年前からの出会いとは思えない中身の濃い一年間でした。

私たちみんなにとって、もうカメラが入らない、監督や撮影スタッフとお会いできないのはとっても淋しいことです。紹介したコメントのひとつひとつに、監督や撮影スタッフに対するみんなの思いが詰まっています。

もしこの映画が大ヒットしたら、続編もあったりするかな?
その時は、是非、また同じメンバーで鞍手に来て下さいネ♪

そのためにも、来年2月の鞍手と春日市での完成披露上映会を満員御礼で迎えられるよう頑張りましょう♪

1年間の撮影、本当にお疲れさまでした。ありがとうございました。

監督・宮崎信恵より 感想を受けてのご挨拶
            
             
  お忙しい中、貴重なお時間有り難うございました。
                 いただいたご意見を大切に皆さんの思いを反映できる映画にしたいと思います。
                 これから完成に向けて編集作業の大詰めに入ります。
                 また、皆さんにお会いできる日を心から楽しみにして頑張りたいと思います。
                 本当にありがとうございました。
                              
                                                    監督・宮崎信恵


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